研究ガイドと戦略!

学習は健全な心を有する
ことに外ならない。
トマス・ホッブス
1651

課題と時間の管理シリーズ

時間管理

時間管理能力を身に付けるには
本項の内容を参考にするとともに、多くの訓練とガイダンスが必要となります。

ここでの目標は、あなたが学習時間を得るために、友人や家族、あるいは仕事のために費やす時間の使い方に注意を向けられるようになることです。

まずは: 時間管理の課題を行ってみましょう:
毎日どのように時間を使っていますか?

時間を使う際の戦略:
以下の方法による時間管理を行うことで、良い学習習慣を得る効果が認められています。

各項の説明の後にメモを取っておきましょう。

まとまった学習時間と休憩時間を決める

新しい学期が始まり、授業日程が決定したら、週の中で学習に費やすためのまとまった時間を決めましょう。1ブロックに付き50分間が理想ですが、30分以上だと飽きてしまう人もいるかもしれません。難しい課題に取り組む時には、より多くの休憩が必要となるでしょう。また、必要な場合はブロックの時間を短くして休憩を挟むことも可能ですが、すぐにまた課題に戻ることが大切です。休憩時間には、軽食をとったり、くつろいだりして、リフレッシュできるようにしましょう。また、学習時間はあなたが最も活発な時間に取り入れるのが最適ですので、自分が朝型か夜型なのかに合わせて計画することが重要です。

メモを取っておきましょう。あなたにとって最適となる1ブロックの時間は何分ですか?休憩には何をするのが良いですか?周囲の誘惑に負けずに再び学習に戻ることができますか?

 学習する場所

友人や趣味に気を取られることなく、学習に集中できる場所を見つけ出しましょう。また、時には気晴らしに図書館や学習室、喫茶店など、公共の場所で集中できる空間を確保しておきましょう。

あなたが最も集中できる学習場所はどこですか?そこ以外で快適に学習でいる公共の場所はどこですか?

・一週間の見直し

週に一度の見直しと更新を行うことも、また大切な戦略といえます。例えば日曜日の夜に、一週間の宿題やメモ、予定表などを確認するなどと決めるべきです。試験や提出期限が近い時には、臨機応変に予定を調節することも念頭に置いておきましょう。

見直しは何曜日に行いますか?

・課題の優先順位を決める

学習の際には、最も困難な課題から始める習慣をつけましょう。頭がスッキリしてやる気に満ちている時こそが、手のつけ時なのです。より困難な学問分野であれば、提出日の前に感想や助言が得られる機会を設けるなどして、柔軟に対応しましょう。

あなたにとって困難な科目は何ですか?

「はじめの一歩」を達成しよう!

千里の道も一歩から、ということわざがあるように、最初に踏み出す一歩には大切な意味がこめられています。まずは計画に着手することで、予想もしていなかった内容が見えてくる事も多いということです。宿題や課題においても、手をつけてから初めて気付く詳細点などが存在するでしょう。また、英語のことわざに「完璧はその効果の敵」というものがありますが、これは完璧を目指すばかりに着手できない場合などが典型的な例です。計画は大まかに、そして、まずは着手する事が大切!編集や手直しは、その後でも決して遅くないのです。

課題に手をつける際に、まず始めにできることは何ですか?

課題を終えるまで延期すべきこと

学校の課題を無事に終えるまで、重要度の低いプライベートの用事や外出予定などは延期すべきでしょう。学習者が時間管理を行う上で、この点が最も大きな挑戦となるかもしれません。予想外のイベントや行事の予定が入る事は時々あるでしょうが、それらを優先してしまうと、試験の結果が乏しいものとなったり、課題への準備が遅れてしまったりするのです。テストや宿題の心配をしながらこういった行事に参加するのではなく、目標達成への道に目を向け、誘いを断るのではなく「また後日」に延期することを心がけましょう。

あなたの学習過程において妨害となるものは何ですか?

役に立つ人・物を見つける

家庭教師や頼れる友人などはいますか?インターネットの検索エンジンを活用したことがありますか?役立つ本に導いてくれる司書はいますか?専門家の組織などはどうでしょう?周囲の助けをうまく利用する事で、学習への時間や労力を短縮できることがあるのです。

難しい課題に直面した時に頼れる助けとなるものを、できるだけ詳しく書き出して見ましょう。

空き時間を活用する

外出時や通学中など、少しの時間を利用してできる学習方法を見つけましょう。例えば、徒歩や自転車での移動時間には、音楽の授業に使う曲を聴いたり、語学オーディオを聞くことなどが可能ですし、待ち時間を利用して単語カードや読書、予習・復習などの習慣的な学習を行うことも、大変有益な時間の使い方となるでしょう。

空いた時間にあなたができる学習は何ですか?

授業前にざっと目を通す

教材やメモなどに目を通しておくことで、自然に授業への興味といくつかの疑問が沸くでしょう。また、予習をすることによって、教師に学習意欲を認められるチャンスも高まるでしょう。

予習の時間はどのように設定しますか?
予習に使える空き時間はありますか?

授業ノートをすぐに復習する

授業が終わったらすぐにノートを見直しましょう。学習後24時間以内に復習を行わないと、記憶に残らずに消えてしまいます。

復習はどのように行いますか?
復習に使える空き時間はありますか?

以上の10項目から1つを選択し、新しい学習習慣として取り入れてみましょう。自分が達成できると思える内容の項目を選ぶことが望ましいです。まずは挑戦して、成功をおさめましょう!

ミネソタ大学による課題カリキュレーターを使ってみましょう。

学問に限らず、一般的に必要な計画調節の基準を見つけだしましょう。

簡単な「やることリスト」を作成する
この簡単な計画表を印刷し、確認表として貼っておくことで、あなたの課題の目的や、完成までに必要な時間など見いだすことができます。

一日/一週間の予定表
約束、授業、会議の予定などを、日付順に書き出していきます。視覚効果に挿絵や書体を使っても良いでしょう。
毎朝必ず起きてすぐに一日の予定を確認し、毎晩寝る前に次の日の予定を確認します。

長期計画表
月間チャートを使って、先の計画を立てましょう。
長期計画表は建設的な計画を実践する際に役立ちます。


課題と時間の管理シリーズ

時間管理 | 一日の予定表 | 一週間の予定表 |
学校の予定表と目標 | 先延ばし回避 | 自制力を鍛える